医療関係の方へ

泌尿器科

診療内容

 当院の泌尿器科は、常勤医3名、外来非常勤医師1名(水曜日の午前)で、診療を行っています。 午前は2診、午後は検査、特殊処置、治療法についての説明など行っています。手術は水曜(午前・午後)と月・金の午前中です。 主たる疾患は、尿路上皮癌、前立腺癌、腎癌、精巣腫瘍、前立腺肥大症、尿路結石、尿路感染、神経因性膀胱、間質性膀胱炎、 頻尿・尿失禁、男性不妊、STDなどです。1日平均外来患者数約55名、入院は8-19名です。

ESWL(体外衝撃波結石破砕)

 2010年4月に最新の機器が導入されました。治療は1泊2日の入院で行います。中/下部尿管結石も仰臥位での砕石が可能な 機種なので、患者の身体的負担が軽減できます。マンパワーの関係で週2回の予定枠ですが、疼痛が強く、排石も困難と予想される 場合は、なるべく早く ESWL で対応します。2-3回の ESWL で効果がない場合は内視鏡手術を検討します。 年間のべ約90回行っていて、平均1.3回で解決しています。


PSA(前立腺特異抗原)

 近年、前立腺癌患者は増加傾向で、その大部分がPSA 上昇を契機に針生検して発見されます。 当科では2泊3日入院で、静脈麻酔または脊椎麻酔をかけて、経直腸エコー下に経会陰式針生検を行います。 麻酔下ですし、10-15分で終了するので苦痛はほとんど感じません。PSA値、年齢、前立腺体積、直腸指診所見など総合的に判断して 生検適応を決め、臨床的に有意な癌の早期発見→治療をめざしています。 2010年度は、約140例の針生検を行い、61例の前立腺がんが発見されました。 根治的前立腺全摘は5例です。 当院ではリニアックによる放射線治療も可能です。


血尿

 肉眼的血尿の原因としては、結石、尿路感染、前立腺出血、尿路上皮癌、 腎血管の異常(動静脈奇形、微小動脈瘤、Nut-cracker 現象)、腎内科的疾患(IgA腎症など)ですが、 特に留意するのは膀胱癌や腎盂・尿管癌の無症候性血尿です。尿細胞診、造影レントゲン、膀胱鏡、CT など、 精査しますのでご相談ください。


前立腺肥大症

 尿閉をきたすほど大きい前立腺や、α-1 ブロッカー(ユリーフ、フリバス、ハルナール)内服で排尿症状が改善しない場合、 経尿道的前立腺切除術(TUR-P)を行います。通常、術後5-9日で退院可能です。 2010年度は、9例施行しています。


化学療法(抗がん剤、分子標的治療薬など)
  • 前立腺がんに対して:ドセタキセル、ゾレドロン酸
  • 精巣がんに対して:BEP(ブレオマイシン、エトポシド、シスプラケン)
  • 尿路上皮がんに対して:
     GC(ゲムシタビン、シスプラケン)、
     M-VAC(メソトレキセート、ビンブラスケン、アドリアマイシン、シスプラケン)
  • 膀胱がんの経尿道的手術後にピラルビシン膀胱内注入
  • 腎がんに対して:キナーゼ阻害剤、mTOR阻害剤
2010年度の主な手術 その他の件数
腎がんの腎摘、腎部分の切除
腎尿管全摘
根治的前立腺全摘
経尿道的膀胱腫瘍切除 57
経尿道的前立腺切除
膀胱結石・尿管結石内視鏡手術 10
陰茎がん全摘
精巣がん
陰のう水腫根治術
前立腺針生検 140
ESWL 90

 仮性包茎の手術は原則として行っていません。