医療関係の方へ

循環器科

特徴

近年の循環器領域の診断並びに治療方針の進歩には目を見張るものがあります。
当院でもシネアンジオ、64列Multi-detector CT (MDCT)、心臓核医学検査、各種運動負荷装置、 不整脈等の精密検査機器やスタッフの充実に努め、循環器専門医研修施設、植え込み型除細動器(ICD)植え込み認定施設、 両室ペースメーカ植え込み認定施設に指定されております。
今後、患者さんの高齢化が進むにつれ循環器領域の疾患がさらに増加するものと考えられます。
当科では地域に根ざした急性期病院を目指し高度医療に向け日々研鑚に努めるとともに、 迅速な紹介患者の受け入れと安定した患者のかかり付け医への早期紹介を徹底してゆく方針でおります。
EBM(根拠に基づいた医療)を参考とし、当院で作成した医療安全指針等のガイドラインやクリニカルパスを使用し、 診療の質的向上と円滑で安全な日常診療を行っています。
下記に当科の概要をご紹介いたします。
円滑な病診連携を確立するためにも尚一層の御指導、御助言を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。


症状を有する患者さんについて

急性期の患者に対する冠動脈形成術を含めた迅速な対応、各種画像診断による心不全の的確な診断ならびに治療の他、 不整脈の根治術にも力を入れております。
心臓外科と密に連携し、迅速かつ適切な治療方針を決定しております。
急性心筋梗塞に代表される虚血性心疾患や急性心不全は勿論でありますが、多岐にわたる症状の中でも動悸、息切れ、胸痛、浮腫、 コントロール不能な高血圧などは早期入院の上精査加療いたします。 退院後は詳細な報告書のもと、かかり付け医の皆様に経過観察していただき、 当科へは3~6ヶ月ごとに通院していただく体制を築きたいと考えております。

緊急対応はTEL:090-8845-8082までお電話ください。 直接責任番の専門医が対応いたします。


症状を有さない患者さんについて

高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙といった冠危険因子を有する患者さんのほかに 肥満を基盤としたメタボリック症候群を呈する患者さんが増加しています。
また、微量アルブミン尿を呈する慢性腎臓病(CKD)が心血管系の合併症を引き起こす大きな因子であることが わかって来ました。
このような患者さんは実は巷に溢れています。 安価で、病変の検出率の高い検査を行い、早期に生活習慣の改善などの介入が必要であると考えます。


64列MDCT

2007年よりMDCTが稼働しています。 外来検査で、かかる時間は約30分です。
3回ほど10秒間呼吸を止めていただきます。 40~80mlの造影剤を使用して造影を行います。
得られたデータはコンピューター解析して、鮮明な、多方面から見た冠動脈造影所見となります。
現在、月約50例ほどのペースで検査を行っております。
今後は近隣の先生方と連携して、危険因子を有するものの症状のない患者さまのスクリーニングとして 大いに活用して行きたいと考えております。
検査結果につきましては、鮮明に印刷し専門医のコメントをつけて返送しておりますので、ぜひご紹介ください。 直接のご予約も出来ますので、病診連携支援センターにご連絡ください。


心臓カテーテル検査/冠動脈形成術(フーセン療法)

精査が必要と考えられた場合には、入院の上冠動脈造影を行います。
治療の必要な場合には冠動脈形成術を行います。
当科では症例数の増加に伴い、ロータブレーターなどのdeviceの使用が可能であり、 難易度の高い症例にも良好な治療成績を収めています。


末梢血管の形成術

高齢化、糖尿病の増加などに伴い、歩行時にふくらはぎの痛みを訴える患者さんや足の傷が治りにくい患者さんが増えています。 当院では皮膚科を中心として創傷センターを開設しそのような患者さんに対応しています。 足の血管の問題を抱えている患者さんには、的確な造影検査のもと、足の血管に対する形成術(フーセン療法)を積極的に行い、 症状の改善につなげております。

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電気生理学的検査

動悸がおさまらないなど不整脈が疑われる患者さんや意識レベルの低下を起こす患者さんでは 電気生理(不整脈の)検査が必要です。
当院では、不整脈専門医により的確な診断と治療薬剤の選択、電気的焼灼術(不整脈の根治術:、アブレーション)や ペースメーカー・植え込み型除細動器(ICD)の適応を決定しています。
有名人の脳梗塞発症の原因の一つとして報道されている心房細動についてもアブレーションの治療対象となる時代となりました。 当科でも最先端のCARTシステムを導入し、心房細動を含めた頻脈性不整脈に対する根治術を行い、 良好な治療成績を上げています。
不整脈の的確な診断は患者さんのADLに直接結びつくことが多いため、留意が必要です。 失神を起こす患者さんのなかには心機能が良好である場合でも除細動器(ICD)の適応となることがあります。
当院では専門医による適切な診断のもとICDの適応を決定し施行しております。


呼吸困難を訴える患者さんについて

当院では心不全患者さんの治療に熱意をもって取り組んでおります。
近年進歩の著しい両室ペーシング(いわゆる心臓の再同期治療)の認可施設ともなっており、適切な治療方法を選択しております。


心臓リハビリテーションー包括的・集学的治療をめざしてー

当科では、“血管さえ良くなれば”と言った偏った治療方針はとっておりません。
多方面の力を結集して、患者さんの治療に参画して行きたいと考えています。
その一環として包括的な心臓リハビリテーションを平成19年春より開始しました。
入院患者さんはもちろん外来患者さんも含め、監視下での運動療法に加えて、栄養指導やリハビリ、勉強会などを定期的に行い、 生活習慣への積極的な介入を行っています。


いわゆる二人主治医制について

循環器疾患の日常診療は落ち着いた状態であれば慢性期の血圧・生活習慣の管理が主となり、 加齢にともなうゆっくりとした心不全の進行と虚血性病変の進展に目を光らせながら、 ガンの早期発見に努めることに主眼を置くことになると考えます。 このような、落ち着いた患者さんの経過観察を地域の先生にお願いすることにより、勤務医は病棟業務と検査・治療、 救急業務へより力を集中できるものと考えております。 当科では6ヶ月に一度程度、当科を受診していただく環境を整備して、紹介される側の患者さんが不安を抱くことなく、 安心して診療を受けられるよう、近隣の先生方と話し合いって行く方針にしております。
円滑な病診連携を確立するためにも尚一層の御指導、御助言を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。